嫌われる勇気

2018年2月18日

あなたは、「アドラー心理学」をご存知ですか。

フロイト、ユングと並び、三大心理学者とも言われるアルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。
フロイトとは、共同研究者だったこともあるアドラーは、精神科医としても活躍した人物です。

そのアドラーが日本で広く知られるようになったのは、この本、嫌われる勇気が世に出たからです。


(あらすじ)

イントロダクションとして、青年が哲人の住まいを訪れるところから始まります。
ここで、青年は、哲人から「もうひとつの哲学」があるということを教えてもらいます。
そこから5夜に分かり、青年と哲人の対話が繰り広げられます。

第一夜は「トラウマを否定する」ことがテーマです。
まずは、アドラーの紹介から。
続いて、アドラーの考え方は、他の心理学とはどのように違うのかを、例を挙げて解説していきます。
実は、ここで、既に、最終テーマで取り扱う「いまここ」というキーワードが出ています。

第二夜は「全ての悩みは対人関係であう」というテーマです。
「トラウマは無い」と納得して岐路についたはずの青年が、再び、哲人の元に現れます。
対話の中で、青年は、どうやら自分のことが嫌いであることが分かった哲人は、今回のテーマに向かって、話を進めていきます。
他者がいるから悩みがあるという内容と、劣等感について語られていきます。

第三夜のテーマは「他人の課題は切り捨てる」。
前回、自分と向き合うことにした青年ですが、やはり、悩みは尽きません。
今回は、自分の課題と他人の課題に分けて考えて、他人の課題な切り捨てるという考え方を解説してもらいます。
ここ、簡単に言うと、
「他人が何を考え、どう反応するかは、他人が決めること。
自分ではどうしようもないことであれば、考える必要はない」
てな感じになります。

第四夜は「世界の中心」がテーマになっています。
自分と向き合い、他人の課題は切り捨てるというところまできて、いきなり世界の中心なわけですが、「自分が世界の中心ではない」ということを論じるために、ここまで、話題が広がります。
第三夜までの流れだと、自分が世界の中心になってしまいそうな気がしますが、ここでは、なぜ、そうではないかと、他人とどのように向き合えばいいかが語られます。

第五夜は最終のテーマ、「いまここを真剣に生きる」です。
自分と他人との関係と向き合い方について、語られてきましたが、ここで、最終的に、「いまここ」で生きることが、すべてであるという論旨にたどり着きます。
これまで、何度も、納得しては悩みを繰り返してきた青年は、全てを受け入れ、生きていく勇気を得て、哲人の元を去ることで、対話は終わります。


(感想)

対話の形を取って、アドラー心理学を解説しているので、「何となく分かりやすい」というのが第一印象でした。

改めて、考えると、ここで語られた考え方や行動は、自然と実践していた人もいたような気がしました。
特に第三夜の「他人の課題は切り捨てる」は、昔から、「我が道を行く」と思われている人は、結構、こういった意見を持っていて、実践していたような気がします。

第四夜「世界の中心」については、自分自身、「他人も自分も同じ人間」と考えていても、他人を自分に合わせるように強いる言動をとったりしています。その逆もありますね。
誰の言葉だったか、「我も人なり、彼も人なり」という言葉を思い出しました。

最終的には、過去を引きずるでもなく、未来の対して臆病になるでもなく、今を真摯に生きるということになります。この点は、現代を生きる一人としては、重いものを感じました。

なんか、分かった気はするのですが、果たして、実践できているのやら
何度も、聴いて、自分の「いまここ」を意識してみたい一冊でした。


※この本の紹介ページは、こちらから。


★興味がわいた方は、サイトで詳しく確認してください。

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