刺青殺人事件

2018年1月28日

中学生の頃、ミステリーにハマっていました。

当日は、本格ミステリーと呼ばれるジャンルの人気が無く、社会派ミステリーが全盛でした。
そんな中、過去の名作を探して出会ったのが、高木彬光(たかぎ あきみつ)のデビュー作、刺青殺人事件でした。


(あらすじ)

主人公は「松下研三」という東大医学部法医学教室の研究員です。
研三が刺青の研究家である早川博士から、刺青競艶会に誘われ出かけることで、大蛇丸の刺青を持つ野村絹枝という女性と出合います。

後日、野村絹枝から刺青の由来を聞き、彼女の父・彫安は、大蛇丸・綱出姫・自雷也の三すくみを、彼女と双子の妹の珠枝、兄・常太郎の3人に彫り分けたということを知ります。

さらにその後、絹枝の家を訪ねた時に、たまたまやってきた早川博士とともに、内側から鍵のかかった浴室で彼女の死体を発見します。死体は首と両手両足だけ。

事件の捜査は難航する中、一高時代の友人である「神津恭介」と再会。
やがて、解決に向かっていきます。


(感想)

この作品は、高木彬光のデビュー作であると同時に、探偵 神津恭介(かみづ きょうすけ)のデビュー作でもあります。
ミステリーが好きな方は、ご存知の名探偵です。(彼が探偵の2時間ドラマも、ありますね)

日本の名探偵といえば、明智小五郎金田一耕助が有名です。
本作に登場する神津恭介は二人と並び称され、「日本の三大名探偵」と言われています。
いかにも、といった感じの経歴で、天才の名に恥じぬ個性的な人物です。

今では、数々の個性的な名探偵が世に出ていますが、神津恭介の存在感は、未だに色褪せません。

本作は、日本家屋での密室ということで、本陣殺人事件と比較されることがあります。本陣殺人事件も素晴らしいトリックですが、刺青殺人事件では、物理的トリックだけでなく、心理的なトリックも含まれています。
そして、その後の真相が、また優れています。(今では、インパクトが無いですが)

戦後、間もない時期を舞台にした本作。
読んだことが無ければ、一読の価値ありです。

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